最近俄然注目を浴びているビジネスに越境ECがあります。インターネットを活用して日本国内から海外へ向けて商品を販売する越境ECは急成長している市場でもあり、成功すればビジネスを大きく拡大することが可能です。
今回のブログは、そんな急成長のビジネスでもある越境ECで利用できる補助金をご紹介いたします。
ビジネスを成功させるには資金調達は必須の条件になりますので、ぜひ最後まで読んでいただき越境ECに関する補助金の知識を身に付けていただきたいと思います。
読者の皆様はすでにご存知の方が多いと思いますが、まずは越境ECについて基本的な知識について解説をいたします。
越境ECについては前述もいたしましたが、インターネットを活用して日本国内から海外へ向けて商品を販売するビジネスモデルで、最大のメリットは、なんといっても膨大な数の海外の顧客を獲得できるということです。
また、インバウンドでの需要からもわかるように、日本製品の品質の高さは世界中で知られていますので、越境ECを利用して日本製品を購入したい人々は世界中に数多く存在します。
そんな今後のビジネスとして魅力満載の越境ECですが、ビジネスとして成功させるためには資金がなければなりませんし、資金が不十分であれば外部から調達する必要があります。
自己資金が十分にある場合は問題ありませんが、そうでない場合はいろいろな資金調達の方法を検討する必要があります。その中でも補助金については一般の融資とは異なり返済義務がありませんので、もし要件を満たしているのであれば積極的に検討した方がいいでしょう。
どんな補助金があるの?
越境ECで使えそうな補助金としては、下記が挙げられます。
・IT導入補助金
・ものづくり補助金
・事業再構築補助金
・小規模事業者持続化補助金
・デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業費補助金
これらの内、「ものづくり補助金」と「事業再構築補助金」は最大補助金額が1000万円を超える大きな補助金ですが、採択率は他の補助金と比べると低めで、生産性の向上や革新性などを含んだより精度の高い事業計画が求められ、ちょっとハードルが高めの補助金であると言えます。
また、「デジタルツール等を活用した海外需要拡大事業費補助金」(補助上限500万円)は内容はまさに越境ECのための補助金と言えますが、残念ながら今年度は公募を終了してしまいました(2022/6/30終了)。来年以降に期待ですね。
「IT導入補助金」と「小規模事業者持続化補助金」がお勧め
この中では「IT導入補助金」と「小規模事業者持続化補助金」が採択率も高く、取り組みやすいと思います。IT導入補助金は「デジタル化基盤導入枠」という枠でECサイトの構築が可能で、補助上限も最大350万円ですが、IT導入支援事業者とタッグを組んで取り組む必要があります。ネット上に様々な業者さんの情報が出ていますので検索してみてください。
「小規模事業者持続化補助金」は単独で応募が可能です。一般枠は上限50万円ですが、創業枠(上限200万円)やインボイス枠(上限100万円)など補助上限がアップする枠も充実していて、採択率も6割程度で推移していますのでお勧めです。
越境ECのサイト構築は業者さんに丸投げすると高く付いてしまいますが、よく調査して要領よく取り組めば費用も抑えられます。個人的にはこれから始めようという事業者さんは100万円あればお釣りがでるのではと思います。
補助金で資金を調達して取り組めば費用を抑えて越境ECを始めることができますが、それでも自己負担分もあるためあまり人任せで簡単に考えてしまうと逆に損をしてしまいます。自社でよく調査をして、最適な補助金を選んでください。